
強酸性土壌の出現地域は新世代の砂岩・泥岩の分布とおおむね一致するとされています。
下図の黒色地域が新世代の砂岩・泥岩の分布する地域であり、酸性硫酸塩土壌の出現可能性が高い地域です。

内海などの浅海底堆積物中に10~30g/kgの硫黄が含まれています。
この硫黄の大部分は、Pyrite(パイライト:黄鉄鉱)であり、有機物共存の還元状況下から、酸化的環境に移されると、硫酸塩から微生物の作用によってこのPyriteの酸化が生起します。
Pyriteは、下式のように酸化され、硫酸【H2S04】および硫酸第二鉄【Fe2(S04)3】を生成し、土壌は非常に強い酸性(pH1.5~4程度)を示します。

このようにして生成した土壌を酸性硫酸塩土壌と呼びます。
強酸性以外にも、過剰な量の硫酸イオンを含むことから、不毛土壌となります。
また、酸性硫酸塩土壌の問題は、生育基盤もpH2程度の強酸性になること、硫酸イオン量が過多であること、植物に害となるAl3+の溶出が多いこと、養分(カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン酸、ホウ素など)が欠乏していること、マンガン障害などが植生に影響を及ぼす事にあります。
